3はじめての能楽堂舞台探訪
2023.09.26
はじめての能楽堂舞台探訪
このページについて
下の能楽堂のイラストをクリック/タップすると舞台装置の説明が表示されます。
興味のある箇所を探索して、能楽堂の美しい構造とその機能について、直感的に学びましょう。
橋掛りを表示
揚幕を表示
柱(シテ柱、ワキ柱、笛柱、目付柱)を表示
鏡板を表示
切戸口を表示
道成寺の環を表示
階を表示
白洲を表示
一ノ松、二ノ松、三ノ松を表示
×
橋掛り
橋掛かりは、能舞台の幕と本舞台を結ぶ通路です。
この道を通じて役者が登場し、物語の世界へと導かれます。
現実と異界をつなぐ象徴的な空間としても機能し、
演技に深みを与える重要な部分です。
×
揚幕
揚幕は、能舞台の「鏡の間」と「橋掛かり」を隔てる五色の幕です。
色は陰陽五行の「木・火・土・金・水」を表し、役者の登場や退場に使われます。
この幕が開く瞬間は、物語が始まる合図であり、神秘的な世界への扉を開く象徴的な行為です。
×
柱(シテ柱、ワキ柱、笛柱、目付柱)
能舞台の四つの柱は、観客にとっては視界を遮るものかもしれませんが、
能面をつけた演者にとっては狭い視界の中で自分の位置を確認する大切な目印です。
特に「目付柱」はその名の通り、演者が舞の際に目を付ける柱として重要な役割を果たします。
観客席から見える舞台の美しさと、演者が頼る柱の存在は、能の深い伝統と実用性を象徴しています。
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鏡板
能舞台の背後にある「鏡板」は、
老松(= 長い年月を経た松の木)の絵が描かれた板で、
舞台の美しさを高めるとともに、演者が神に向かって演じる神聖な空間を象徴しています。
常緑の松は、四季を通じて変わらぬ能の世界を表しているのです。
×
切戸口
能舞台の隅には「切戸口」という目立たない小さな扉があります。
この扉は、舞台裏の支援者や、役を終えた出演者が使う特別な入口です。
舞台から一段低い位置にあり、出入りする際にはしゃがむ必要があるため、
観客の目につきにくい「忘れ口」とも呼ばれています。
×
道成寺の環
能の「道成寺」という演目で、舞台の上から吊り下げられる本物の大きな鐘が登場します。
この鐘は特別に重く作られており、演じる人が中に入る大事な場面で安全に動けるようにするためです。
舞台の装置として、この鐘を吊るすための滑車と金属の輪が設けられています。
×
階
能舞台の前には「階(きざはし)」という階段があります。
これは、昔、公式な演能の前に、主催者が舞台に上がり、演技の開始を宣言していた名残です。
今では演者が舞台の正面を見極める目印として使われていますが、実際に演技で使われることはほとんどありません。
×
白洲
能舞台の周りには「白洲(しらす)」と呼ばれる白い小石が敷き詰められた部分があります。
これは、昔、能が屋外で演じられ、観客席と舞台が別々だった時代の名残です。
白洲は舞台を際立たせる役割と、太陽の光を反射して自然の照明として機能していました。
×
一ノ松、二ノ松、三ノ松
能舞台の一部として「一ノ松」「二ノ松」「三ノ松」という3本の松があります。
これらは、観客席側から見て舞台に向かって左側、通路である橋掛かりに沿って配置されています。
最も舞台に近い「一ノ松」が一番高く、次の「二ノ松」、「三ノ松」と続き、舞台から遠ざかるにつれて低くなるように設計されています。
この高さの変化により、観客に遠近感を与え、舞台の奥行きを感じさせる効果を生み出しています。
橋掛りを表示
揚幕を表示
柱(シテ柱、ワキ柱、笛柱、目付柱)を表示
鏡板を表示
切戸口を表示
道成寺の環を表示
階を表示
白洲を表示
一ノ松、二ノ松、三ノ松を表示
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橋掛り
橋掛かりは、能舞台の幕と本舞台を結ぶ通路です。
この道を通じて役者が登場し、物語の世界へと導かれます。
現実と異界をつなぐ象徴的な空間としても機能し、
演技に深みを与える重要な部分です。
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揚幕
揚幕は、能舞台の「鏡の間」と「橋掛かり」を隔てる五色の幕です。
色は陰陽五行の「木・火・土・金・水」を表し、役者の登場や退場に使われます。
この幕が開く瞬間は、物語が始まる合図であり、神秘的な世界への扉を開く象徴的な行為です。
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柱(シテ柱、ワキ柱、笛柱、目付柱)
能舞台の四つの柱は、観客にとっては視界を遮るものかもしれませんが、
能面をつけた演者にとっては狭い視界の中で自分の位置を確認する大切な目印です。
特に「目付柱」はその名の通り、演者が舞の際に目を付ける柱として重要な役割を果たします。
観客席から見える舞台の美しさと、演者が頼る柱の存在は、能の深い伝統と実用性を象徴しています。
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鏡板
能舞台の背後にある「鏡板」は、
老松(= 長い年月を経た松の木)の絵が描かれた板で、
舞台の美しさを高めるとともに、演者が神に向かって演じる神聖な空間を象徴しています。
常緑の松は、四季を通じて変わらぬ能の世界を表しているのです。
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切戸口
能舞台の隅には「切戸口」という目立たない小さな扉があります。
この扉は、舞台裏の支援者や、役を終えた出演者が使う特別な入口です。
舞台から一段低い位置にあり、出入りする際にはしゃがむ必要があるため、
観客の目につきにくい「忘れ口」とも呼ばれています。
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道成寺の環
能の「道成寺」という演目で、舞台の上から吊り下げられる本物の大きな鐘が登場します。
この鐘は特別に重く作られており、演じる人が中に入る大事な場面で安全に動けるようにするためです。
舞台の装置として、この鐘を吊るすための滑車と金属の輪が設けられています。
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階
能舞台の前には「階(きざはし)」という階段があります。
これは、昔、公式な演能の前に、主催者が舞台に上がり、演技の開始を宣言していた名残です。
今では演者が舞台の正面を見極める目印として使われていますが、実際に演技で使われることはほとんどありません。
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白洲
能舞台の周りには「白洲(しらす)」と呼ばれる白い小石が敷き詰められた部分があります。
これは、昔、能が屋外で演じられ、観客席と舞台が別々だった時代の名残です。
白洲は舞台を際立たせる役割と、太陽の光を反射して自然の照明として機能していました。
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一ノ松、二ノ松、三ノ松
能舞台の一部として「一ノ松」「二ノ松」「三ノ松」という3本の松があります。
これらは、観客席側から見て舞台に向かって左側、通路である橋掛かりに沿って配置されています。
最も舞台に近い「一ノ松」が一番高く、次の「二ノ松」、「三ノ松」と続き、舞台から遠ざかるにつれて低くなるように設計されています。
この高さの変化により、観客に遠近感を与え、舞台の奥行きを感じさせる効果を生み出しています。
能舞台の豆知識
能舞台の響きの床
能舞台の床は、主に響きの良いヒノキを使用し、足音を効果的に響かせる特殊な設計となっています。この独特の響きは、演者の動きをより劇的に、また神秘的に見せ、演目の雰囲気を深める効果を持ちます。演者はこの床の反響を感じ取りながら繊細な演技を行い、観客に深い感動を提供します。
道成寺の鐘の魅力
舞台に設置される「道成寺の鐘」は、特定の演目で使用される重要な道具です。この鐘は、物語に深みを加えるための象徴的なアイテムであり、鐘の音色は演目の雰囲気を高めるのに欠かせません。演者は鐘を巧みに操作し、観客に強烈な印象を与えます。
能舞台の屋根の意匠
能舞台の屋根は、そのシンプルながらも印象的な構造で知られています。通常、屋根は四角い形をしており、天井にはしばしば美しい装飾が施されています。この屋根の設計は、能舞台がもともと野外で演じられていた歴史を反映しており、屋外の自然環境を模倣する役割を果たしています。また、屋根の下で演じられることは、演者を神聖な空間に包み込むような効果を生み出し、演目の神秘性を高めます。この屋根の存在は、能楽の演出に独特の雰囲気を与え、観客の感動を深める重要な要素です。
主催:公益社団法人能楽協会、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁
委託:令和5年度日本博 2.0 事業(委託型)